7/1発売! 線の音楽(近藤 譲 著)

線の音楽

「美は避けなければならない」。
美しさは、結果ではあっても出発点ではないのだから。
(本文より)
1979年、日本の現代音楽の作曲と聴取に革新をもたらした記念碑的名著、待望の復刊!
十二音音楽、総音列音楽、音群的音楽などを「イディオレクト(個人言語)」として退け、「線の音楽」へと歩を進めた作曲家の処女音楽論。
四六判・上製(仮フランス装)・248頁
定価:本体2400円[税別]
発売:2014年7月1日
ISBN978-4-86559-101-9 C1073
装丁:寺井恵司
ジャンル:クラシック/現代音楽/評論
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●内容
聴き手の聴覚的なグルーピング作業に支えられる、どこまでも持続する一本の音の列なり。
その持続的な列なりの譬喩として、この音楽を『線の音楽』と呼ぶことにした──(本文より)
2012年、アメリカ芸術・文学アカデミーの終身名誉会員(日本人音楽家としては武満徹に次いで2人目)に選出され、名実ともに日本を代表する作曲家となった著者が、若き日にみずからの芸術のマニフェストとしてはじめて公にした処女音楽論。
1979年、「エピステーメー叢書」の1冊として刊行された名著『線の音楽』、待望の復刊!
【同時発売!】
1974年発売の伝説のLPを復刻初CD化!
近藤譲『線の音楽』(ALCD-1)
高橋悠治(ピアノ)、篠崎史子(ハープ)ほか
税抜価格¥2,500
製造・発売元:コジマ録音
www.kojimarokuon.com
●目次
アーティキュレイション
 Ⅰ
 Ⅱ
 Ⅲ
 Ⅳ
散奏
ジョセフ・ラヴ──芸術の前提についての三日間
 Ⅰ 美術館で
 Ⅱ 体験の窓へ
 Ⅲ 復活
 くりかえし──(社会について)
音楽的時間──今日の音楽を中心としたその諸相
 Ⅰ──音楽的時間
 Ⅱ──音楽的時間の諸相
●著者プロフィール
こんどう・じょう
1947年東京生まれ。東京藝術大学で作曲を学び、在学中からその作品が注目を浴びた。1970年代初頭に、自ら「線の音楽」と名づけた独特の作曲方法論を提唱し、以後国際的に活躍。欧米の多くの主要機関や音楽祭から委嘱を受け、特集演奏会が組まれている。ほぼ全作品の楽譜がイギリスのUYMPから出版され、CD録音も多い。2012年、アメリカ芸術・文学アカデミーの外国人名誉会員に選ばれた。国内外の多くの大学で教鞭をとり、講演をおこなっている。お茶の水女子大学名誉教授。
主な著書に『聴く人(homo audiens)』(アルテスパブリッシング)、『音を投げる』『〈音楽〉という謎』(以上春秋社)、『耳の思考』(青土社)など。
●関連情報(書評/イヴェントほか)
線の音楽
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聴く人(homo audiens)