【ヴォーン・ウィリアムズ・プロジェクト】小町碧さんが「ONTOMO」に英国女王の国葬の音楽について寄稿

現在クラウドファンディング展開中の「ヴォーン・ウィリアムズ・プロジェクト」。そのリターンのひとつとして現在編集を進めている評伝『レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ──〈イギリスの声〉をもとめて』(サイモン・ヘファー著、小町碧+高橋宣也訳)の訳者のひとりで、英国在住のヴァイオリニスト小町碧さんがウェブマガジン「ONTOMO」に登場。先日執りおこなわれたエリザベス英国女王の国葬で演奏された音楽について、コラムを寄稿しています。

エリザベス女王の国葬と音楽〜受け継がれる伝統と新たな響きが女王の想いを映し出す|ONTOMO

国葬の音楽が「何十年も前から女王と計画されてきた」という事実に驚く人も多いのではないでしょうか。とくに同じウェストミンスター寺院に葬られ、エリザベス女王と深いかかわりをもつ作曲家レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの作品は、1953年の女王の戴冠式のために書かれたモテット《味わい、見よ》をはじめ、交響曲第5番より第3楽章「ロマンツァ」も演奏されるなど、イギリスを代表する音楽としてフィーチャーされていたのが印象的でした。

何より、これほど英国の音楽が演奏され、世界中に放映されたのは歴史上初めてなのではないでしょうか。

この小町さんの言葉を読み、イギリスという国家にとって、ヴォーン・ウィリアムズの作品をはじめとする音楽がいかに大切にされているか、そしてそれらがいかにこの国の精神を体現するものであるかをあらためて認識することができました。

さて、クラウドファンディングでは、毎週なんらかのアップデートがおこなわれていますが、第3弾として現在編集中の評伝『レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ』のカバー・デザインが公開されました。

エリザベス女王の葬儀にRVWの楽曲が/本のカバーデザイン案|【生誕150周年】イギリスの作曲家ヴォーン・ウィリアムズの伝記の日本初の翻訳出版&記念リサイタルを成功させたい!|Motion Gallery

クラウドファンディングの受け付けは10月17日まで、あと24日です(9月24日現在)。どうぞふるってご参加ください!