文学や歴史にも通じた総合的人格としてのボッセ像──池田卓夫さんが『雨の歌』を絶賛

音楽ジャーナリストの池田卓夫さんがご自身のブログ「いけたく本舗」にて、菅野美智子著『雨の歌──ゲルハルト・ボッセ、その肖像のための十八のデッサン』を紹介してくださいました。1997年から始まる池田さんご自身とボッセ氏との交流のエピソードなどもおりまぜながら、

著書「雨の歌」の素晴らしさは、いくつかの重要な主題を厳選、「デッサン」の名に恥じない構図と作曲家が展開部、再現部…と構築するような筆致で、「ボッセ」という優れたフィルターを介した芸術論に昇華させた点にある。特に美術史家顔負けの知識とセンスを備え、文学や歴史にも通じた総合的人格としてのボッセ像の描写には力がこもる。

と、本の内容や著者の筆力にも高い評価をいただきました。