『ユリイカ』に小鍛冶邦隆×渋谷慶一郎対談が掲載されました

作曲の思想

1/28(金)に青山ブックセンター六本木店にて開催した『作曲の思想』刊行記念対談「現代音楽はどこへ向かうのか」が、『ユリイカ』6月号に掲載されました(ついでに、アルテスの広告も載ってます)。
東京藝大作曲科教授の小鍛冶邦隆さんと、受験のときから藝大卒業まで小鍛冶さんに師事した渋谷慶一郎さんの「ガチ現代音楽トーク」は、とても熱くてアクチュアルな内容で、おそらくその場にいた全員が知的興奮を感じていたと思いますが、誌面に採録されたものを読むと、当日は聞き過ごしてしまった細かいやりとりに「こんな意味があったのか!」とあらためて気づかされることしきり。まるで、当日も話題になったリゲティの音楽のような面白さを感じます。
録音から文字を起こし、絶妙のトランスクリプションをしてくださったのは、小鍛冶さんの弟子で藝大大学院在籍中の折笠敏之さん。紙幅の都合ですべては収録されていませんが、完全版は後日、アルテスのウェブサイトに掲載する予定です。
じつはこの2人の対談を提案してくださったのは、お世話になっている評論家の佐々木敦さんでしたが、『ユリイカ』6月号は映画『マイ・バック・ページ』特集で、佐々木さんの評論も掲載されています。そして、『マイ・バック・ページ』といえば、やはりアルテスがたいへんお世話になっている評論家・川本三郎さんの回想記が原作。はからずも、アルテスにとても縁の深い号となっていて、感慨深いものがありました。

[木村]