ARTES インフォ*クリップ[vol.117] 2019年はボッセとシュトックハウゼンからスタート!号

▼【1/25発売!】菅野美智子 著『雨の歌 ゲルハルト・ボッセ、
その肖像のための十八のデッサン』
▼【2/25発売!】松平敬著『シュトックハウゼンのすべて』
▼【メディア掲載】Mikikiに川崎弘二さんによる坂本龍一さんへの
インタビュー「坂本龍一、武満徹との50年を振り返る」が掲載!
▼【クラウドファンディングは1/30まで!】レオナルド・ダ・ヴィ
ンチ没後500年の今年、ダ・ヴィンチがプロデュースしたオペラが
蘇る!
▼【追悼】ミシェル・ルグラン(1932-2019)
▼好評発売中の既刊より
▼アルテスの本のお買い求めはこちらのお店でどうぞ
▼アルテスのおすすめ! 旬の音楽情報
▼代沢だより

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ARTES インフォ*クリップ[vol.117]2018/01/30
2019年はボッセとシュトックハウゼンからスタート!号
アルテスパブリッシング https://artespublishing.com
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■【1/25発売!】菅野美智子 著『雨の歌 ゲルハルト・ボッセ、
その肖像のための十八のデッサン』

雨の歌


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「ああ、ブラームスは最後にこんな光を見せてくれるのか」
ドイツから日本へ──ひとりの音楽家が奏でた類なき人生の物語。

ドイツの名門、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の第1コ
ンサートマスターを長年つとめたのち、日本に移住。
霧島国際音楽祭を創設し、新日本フィルハーモニー交響楽団への客
演など旺盛な演奏活動を展開するとともに、東京藝術大学客員教授
として後進の育成に後半生を捧げた不世出の音楽家ゲルハルト・
ボッセ(1922–2012)。
その音楽人生を、彼自身の言葉を描線として紡ぎ出す。
心の奥深くに余韻を残す珠玉の回想録。

解説:那須田務

定価:本体2800円[税別]
四六判・上製・392頁
発売日:2019年1月25日
ISBN 978-4-86559-196-5 C1073
ジャンル:クラシック/演奏家/伝記
装丁:桂川潤/カバー写真:木之下晃

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■【2/25発売!】松平敬著『シュトックハウゼンのすべて』

シュトックハウゼンのすべて


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知られざる創作の全貌を明かす!
演奏・研究の第一人者による待望の書き下ろし

処女作〈ドリスのための合唱曲〉から
電子音楽の金字塔〈テレムジーク〉、〈少年の詩〉
70年代の傑作〈シリウス〉、超大作オペラ〈光〉、
そして絶筆にいたるまで――
全作品を網羅した詳細な解説に加え、
「モメント形式」「フォルメル技法」といった
シュトックハウゼンが用いた作曲技法、
幼少期のエピソード、大阪万博、9.11での発言など
氏を取り巻いた周囲の状況までをも詳述した
日本初のシュトックハウゼン入門書にして決定版。
作品を収録した公式CDの情報や
独・シュトックハウゼン財団協力のもと、
多数の譜例・図版・写真を掲載。

定価:本体2800円[税別]
A5判・並製・360頁+カラー4頁
発売日:2019年2月25日
ISBN 978-4-86559-193-4 C1073
ジャンル:現代音楽/作曲家

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■【メディア掲載】
川崎弘二さんによる坂本龍一さんへのインタビュー
「坂本龍一、武満徹との50年を振り返る」がMikikiに掲載!

mikikiに川崎弘二さんによる坂本龍一さんへのインタビュー「坂本龍一、武満徹との50年を振り返る」が掲載!


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『武満徹の電子音楽』の刊行をきっかけとした川崎弘二さんによる
坂本龍一さんへのインタビューがタワーレコードのミュージック・
レビュー・サイトMikikiに掲載されました!
川崎さんだからこそできた過去の発言を調べ尽くした質問はもちろ
んのこと、坂本さんが武満徹との50年を振り返り、最後には「い
まこそ武満さんとコラボレーションできたらおもしろいと思うんで
すよね」と、すこし寂しそうにお話されていたのが印象的でした。
全音楽ファンにとって必読の内容となっておりますので、ぜひご一
読ください!

坂本龍一、武満徹との50年を振り返る
「武満徹の電子音楽」の著者・川崎弘二が訊いた過去と現在
http://mikiki.tokyo.jp/articles/-/20368

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■【クラウドファンディングは1/30まで!】
レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年の今年、ダ・ヴィンチが
プロデュースしたオペラが蘇る!

【クラウドファンディング目標達成!】レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年の今年、ダ・ヴィンチがプロデュースしたオペラが蘇る!


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アルテスも協力している「ダ・ヴィンチ音楽祭in川口」の目玉公演
として、8月14日(水)・15日(木)の2日にわたり上演されるオペ
ラ「オルフェオ物語」。レオナルド・ダ・ヴィンチがプロデュース
したとされるこのオペラ公演への支援をつのるクラウドファンディ
ングが、このほど目標金額の200万円に到達しました! ご支援く
ださった方々、まことにありがとうございます。

クラウドファンディングのお申し込みは1月30日23:59まで。魅力的
なリターンもかずかず用意されていますので、まだお申し込みいた
だいていない方々は、ぜひともこの機にご参加ください!

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■【追悼】ミシェル・ルグラン(1932-2019)

追悼 ミシェル・ルグラン(1932 – 2019)


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去る1月26日の晩、ツイッターを覗いたらとたん、ミシェル・ルグ
ランが亡くなったというニュースが目に飛び込んできました。来月24日に87歳の誕生日を迎えるはずでした。

彼の初めての自伝をアルテスから刊行したのが2015年の7月。『シ
ェルブールの雨傘』をはじめとする数々のミュージカル映画や、マ
イルス・デイヴィスとの共演、スティーヴ・マックイーンとの逸話
などなどが自身の筆で活写されていて、映画ファンならずとも胸躍
る回想録です。細野晴臣さんが朝日新聞紙で書評してくださり、ピ
アニストの谷川賢作さんは「ぼくのバイブル」とまで言ってくださ
るなど、良き読者に恵まれました。

ミシェル・ルグラン自伝

昨年夏には病身を押して来日、ブルーノート東京でのトリオ公演で
元気な姿を見せてくれていたのですが、自伝の監修者・濱田髙志さ
んによると、12月初頭パリでのソロ・ライヴを最後に療養生活に入
っていたそうです。ブルーノートでご挨拶して、サイン本をいただ
けたことが良い思い出となってしまいました。心からご冥福をお祈
りします。[鈴木茂]

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■渡邊温子さんの「教会と音楽セミナー」開催中です

渡邊温子さんの「教会と音楽セミナー」開催中です


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『古楽でめぐるヨーロッパの古都』の著者でチェンバロ奏者の渡邊
温子さんによる「教会と音楽」セミナーが開催されています。

ヨーロッパのさまざまな地域の音楽を、歴史や文化的活動との関連
から解説します。CD音源やプロジェクター投影による風景画像を見
ながら、いにしえの時代へ旅行気分を味わってみませんか。渡邊さ
んのチェンバロ生演奏も聴けるお得な講座です。

教会と音楽セミナー

教会と音楽セミナー

講師:渡邊温子(チェンバロ奏者、武蔵野学院大学講師、『古楽で
めぐるヨーロッパの古都』著者)
会場:Space415(JR中野駅より徒歩)http://space415.info/access/
参加費:お一人様3,500円 ペア割引お二人様6,500円
お申込み・お問合せ:https://i-travel-square.tokyo/seminar/church-music/
主催:iトラベルスクエア

第6回 中世芸術の宝庫・エストニア 歌に秘めた思い
2019年2月16日(土)10:30〜12:30
バルト海沿岸の国々の他民族支配の歴史と、独立に果たした音楽の
役割などに迫ります。

第7回 総論:教会の変遷 ※アンコール開催
2019年3月10日(日)10:30〜12:30
教会には何があるのか、教会建築の時代による変遷などをお伝えし
ます。教会めぐりのために必聴の回。

第8回 キプロス・ニコシア便り
2019年3月30日(土)10:30〜12:30
キプロス島にかつてあったフランス宮廷の音楽とは?中世の音楽の
美しさに酔いしれましょう。
※『古楽でめぐるヨーロッパの古都』第2章参照

第9回 総論:クラシック音楽の変遷 ※アンコール開催
2019年4月6日(土)10:30〜12:30
クラシック音楽は教会音楽から生まれました。教会音楽の変遷をた
どりながら、時代による様式の変化を体感していきます。

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■ メディア掲載
https://artespublishing.com/news/media/
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・わが道をまっすぐに行くブロムシュテットの根幹を見るよう
──『レコード芸術』に『ヘルベルト・ブロムシュテット自伝』の
書評掲載

わが道をまっすぐに行くブロムシュテットの根幹を見るよう──『レコード芸術』に『ヘルベルト・ブロムシュテット自伝』の書評掲載

・『CDジャーナル』に『未来の〈サウンド〉が聞こえる』の書評
掲載!

『CDジャーナル』に『未来の〈サウンド〉が聞こえる』の書評掲載!

・内側から見つめられた戦後音楽史そのもの──『モーストリー・
クラシック』に『ヘルベルト・ブロムシュテット自伝』の書評掲載

内側から見つめられた戦後音楽史そのもの──『モーストリー・クラシック』に『ヘルベルト・ブロムシュテット自伝』の書評掲載

・『ミュージック・マガジン』に『未来の〈サウンド〉が聞こえ
る』の書評掲載!

『ミュージック・マガジン』に『未来の〈サウンド〉が聞こえる』の書評掲載!

・『レコード・コレクターズ』に『未来の〈サウンド〉が聞こえ
る』の書評掲載!

『レコード・コレクターズ』に『未来の〈サウンド〉が聞こえる』の書評掲載!

・『日本病跡学雑誌』に『音楽と病のポリフォニー』の書評掲載

『日本病跡学雑誌』に『音楽と病のポリフォニー』の書評掲載

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■ 好評発売中の既刊より
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山本訓久 著『ブルクミュラーで指揮法入門』

ブルクミュラーで指揮法入門

マーク・ブレンド 著、ヲノサトル 訳
『未来の〈サウンド〉が聞こえる 電子楽器に夢を託したパイオニ
アたち』

未来の〈サウンド〉が聞こえる

ヘルベルト・ブロムシュテット 著、ユリア・スピノーラ 聞き手、
力武京子 訳、樋口隆一 日本語版監修
『ヘルベルト・ブロムシュテット自伝』

ヘルベルト・ブロムシュテット自伝

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■ アルテスの本のお買い求めはこちらのお店でどうぞ

本の購入方法


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アルテスの本は、全国の書店・楽器店・CDショップ・オンライン
ショップにてお買い求めいただけます。そのなかでもお求めいただ
きやすいお店のリストを公開していますので、ぜひご利用ください
(リストは随時更新しています。各店の在庫はご来店の前にご確
認・お問い合わせください)。

弊社ウェブサイト・お電話・FAXでもご注文をうけたまわっていま
す(送料無料)。

また、最新の全点カタログをウェブサイトにご用意してあります
(PDFとエクセル)。

書店・ショップの皆様へ

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■ アルテスのおすすめ! 旬の音楽情報
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◎書籍
水谷彰良(著)『サリエーリ 生涯と作品──モーツァルトに消さ
れた宮廷楽長 新版』版元ドットコム
https://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68326778

片山杜秀(著)『ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる』文春新書
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166611911

片山杜秀(著)『音楽放浪記 海外之巻』ちくま文庫
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480435699/

片山杜秀(著)『鬼子の歌 偏愛音楽的日本近現代史』講談社
http://bookclub.kodansha.co.jp/title?code=1000034107

片山杜秀(著)『歴史という教養』河出新書
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309631035/

◎Blu-Ray Disc
ジョアン・ジルベルト『LIVE IN TOKYO Special Blu-ray BOX』
http://promax.co.jp/info/2018/122101/

◎コンサート/イヴェント/TV番組
2/1-4|ヴェーセン 30年の軌跡(fromスウェーデン)
http://www.mplant.com/vasen/

2/5・6|Co. Ruri Mito『MeMe』(ダンス公演・音楽=後藤正文)|三鷹市芸術文化センター星のホール
https://meme.peatix.com/

2/7|Miho Hazama(挾間美帆)m unit|ブルーノート東京
http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/miho-hazama/

2/15|マリア・カラニエミ(アコーディオン)|Salon Tessera
(三軒茶屋)
https://invs.exblog.jp/27703003/

2/16・17|Co.山田うん『いきのね』(ダンス公演・音楽=ヲノサト
ル)|神奈川芸術劇場
http://www.kaat.jp/d/ikinone

2/17|下山静香ピアノリサイタル〈カルラホール 音楽の楽しみ〉
|カルラホール
https://ameblo.jp/shizukamusica/entry-12435328843.html?frm=theme

2/17|ジョン・カーティ with 城田純二|ラカーニャ(下北沢)
https://johncartytokyo2.peatix.com/

2/23|松田美緒〈クレオール・ニッポンの旅〉|ホルトホール大分
小ホール

クレオール・ニッポンの旅 松田美緒コンサート

3/20|クアトロM(松田美緒+Mika)|ラトリエ(渋谷)

クアトロM ~Próximo Passoプロシモ・パッソ 次なる一歩~ コンサート

3/23|瀬川裕美子ピアノ・リサイタルvol.7〈オルフェウスの庭〜
線・この世界の厚みの中へ〜〉|トッパンホール
http://www.toppanhall.com/concert/detail/201903231600.html

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■代沢だより
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・先週の日曜日(1月20日)、観るともなくテレビを観ていたら
 高橋源一郎が学生たちと憲法を考えるという番組をやっていまし
 た(NHK総合「明日へつなげよう 未来塾 高橋源一郎の白熱教室 
 平成の最後に考える『ぼくたちの憲法ってなんだろう?』)。最
 後には学生たちがおのおのオリジナルな「憲法前文」をつくって
 発表するのですが、その前に憲法学者の長谷川泰男さんが登場し、
 憲法前文とは何かということについて、少し話をしました。いわ
 く、憲法前文というのは、その憲法で何を大事にするかを定義す
 るものであって、日本の憲法の前文はいってみれば「広場型」で
 あるとのこと。まず「場」を定義して、その場でみんながしあわ
 せにやっていくためにはどうしたらいいかを考えようというのが
 (こういう表現ではありませんでしたが)日本の憲法前文。それ
 に対して前文で「組織体」を定義している憲法もあって、その代
 表例は中国だそうです。たとえば共産主義など、決まった考え方
 を共有する人が集まって、そのうえでどううまくやっていくかを
 考える。なんとなく考えてしまったのですが、出版の世界に憲法
 があったとしたら、その前文は「広場型」なのか「組織体型」な
 のか。出版において広場といえば書店でしょう。ただ場が用意さ
 れていて、いろんな本や雑誌があって、どんな人も排除されない、
 というのが「書店という広場」の姿だと思いますが、いま出版の
 世界ではどちらかといえば「組織体」を云々する人が多いように
 も思います。つまり出版が一種の「運動」になってしまっている。
 たぶんアルテスも「小出版ブーム」の一翼をになう運動体と認識
 している人たちも多いでしょう。そればかりか書店そのものが個
 別の考え方にもとづく「運動体」になっていこうとしている。そ
 れも時代の流れですし、そういうかたちで出版を定義したほうが
 すっきりする部分もありますが、個人的には「書店という広場」
 にただ置かれて、どんな人が手に取ってもいいし、どんなふうに
 読んでもいい、そんな本をつくりたい、という思いもすてがたい
 のです。                     [木村]

・ミシェル・ルグランの3日後になんと橋本治さんの訃報が……。徹
 底的に自分の頭で考え、自分の言葉で、それもだれもが分かる日本
 語で書くことによって、人間と社会を深く鋭く優しく掘り下げ続け
 てきた橋本さんは、ぼくにとって最高の知性でした。学生時代から
 どれだけ生きる指針にしてきたか分かりません。まったく衰えを知
 らないとご本人も仰っていた頭脳を90歳100歳まで働かせ続けてほ
 しかった。喪失感があまりにも大きいです。     [鈴木茂]

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ARTES インフォ*クリップ         配信数:2468通
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発行日:2018年01月30日
発 行:株式会社アルテスパブリッシング
〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-16-23-303
TEL 03-6805-2886│FAX 03-3411-7927
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