雨の歌
ゲルハルト・ボッセ、その肖像のための十八のデッサン

定価:本体2800円[税別]

  • 四六判・上製 | 392頁
  • 発売日 : 2019年1月25日
  • ISBN 978-4-86559-196-5 C1073
  • ジャンル : クラシック/演奏家/伝記
  • 装丁:桂川潤/カバー写真:木之下晃

「ああ、ブラームスは最後にこんな光を見せてくれるのか」
ドイツから日本へ──
ひとりの音楽家が奏でた類なき人生の物語。

ドイツの名門、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の
第1コンサートマスターを長年つとめたのち、日本に移住。
霧島国際音楽祭を創設し、新日本フィルハーモニー交響楽団への客演など
旺盛な演奏活動を展開するとともに、
東京藝術大学客員教授として後進の育成に後半生を捧げた
不世出の音楽家ゲルハルト・ボッセ(1922–2012)。
その音楽人生を、彼自身の言葉を描線として紡ぎ出す。
心の奥深くに余韻を残す珠玉の回想録。

解説:那須田務

プロフィール

  • 菅野美智子(すがの・みちこ)
    大阪音楽大学短期大学部(ピアノ専攻)でアルント・ドルゲに師事。ドルゲ主催の「ドイチェ・ピアニステンシューレ」で早期音楽教育を担当。日本テレマン協会室内合唱団、松陰室内合唱団で歌いながら、1983年から霧島国際音楽祭の通訳を務める。1993年ゲルハルト・ボッセと結婚。以来ボッセの教授活動および指揮活動を通訳として支えた。ボッセの没後は、ボッセが音楽監督を務めた神戸市室内管弦楽団でミュージック・アドヴァイザーを務めている。

CONTENTS

はじめに

雨の歌
リンツ中央駅一九四三年
四つの厳粛な歌
藝大官舎の住人たち
十二月の頌歌
ヒヤシンスのころ
月夜の翼
雪の記憶
歌う男
グライツの公園で
中国の花瓶
父と子の探しもの
ドアノーの窓から
作品61をめぐる備忘録
ガラスを吹く人
惜別の譜──(一)薔薇の別れ
      (二)主よ、あなたの優しい天使に
      (三)ト短調、去りゆくまなざし
      (四)あすの朝(モルゲン)
レクイエム
ヴォーカル・シンフォニー

エピローグ──音を知る人──

ゲルハルト・ボッセの人と芸術(那須田務)

ゲルハルト・ボッセ年譜