『レコード芸術』10月号に菅野美智子著『雨の歌──ゲルハルト・ボッセ、その肖像のための十八のデッサン』の書評が掲載されました。評者は音楽ライターの山野雄大さん。「永く響く1冊だ」という書き出しから、ていねいに同書の内容を紹介し、
戦争の傷と私生活の悲嘆、戦後の旧東ドイツでキャリアを重ねていった日々──重苦しいことも多い回想のなか、音楽家としての出会いや実りの豊饒も語られてたいへん興味深い。
日本に居を移してからの名匠の姿──誠実な芸術家の生きざまが陰翳も美しく描かれ、文芸作品としても味読すべき本となっている。
と高く評価してくださいました。