安田寛さんの「音痴と日本人」第12回公開

東書WEBショップ「音楽専門館」で好評連載中の安田寛さん「音痴と日本人」、第12回が公開されました。
WEB連載「音痴と日本人」
第12回 「八重の桜」にみる日本人音痴治療の実態
第2回で新島襄が登場したときから期待していた方もいらっしゃると思いますが、今回ついに妻の新島八重が登場。NHK大河ドラマ「八重の桜」の主人公ですね。
新島襄はメーソンがつきまとっては隙あらば音楽談義を始めるのを鬱陶しく思っていたらしく、妻の八重にこんなふうにぼやいています(第2回から引用)

この音楽先生は四五分ほど黙りおりそうらえ共、がんらい音楽病気の人なれば、人の頭痛を音楽談にて楽しみ、また音楽談ならばこれこそ頭痛の大妙薬なるべしと思いしにや、たずさえ参りし音楽の書を取出し、一二三四五六七、またドー。レー。ミー。ファー。ソール。ラー。シー。ドー。などと得意然と唱歌をはじめかけられ候えば、トンダモノと同道したわい

夫の襄は明らかな音痴だったようですが、八重のほうはどうだったのか?──彼女も女学生だった時分にはオルガンを練習していたようです。京都でおこなわれていたこの西洋音楽の教育、じつはメーソンの野望と関係がある、というのが今回のテーマ。お楽しみください。

[木村]
[木村]