「ギターは、ひとりぼっちでいることのすばらしさを教えてくれる」──
日本を代表するクラシック・ギタリストが語る人生と音楽。
デビュー50周年記念出版!
巨匠イエペスとの出会い、スペイン武者修行、
作曲家・武満徹の教え、人知れぬスランプ、ツアーに明け暮れる日々、
そして人生の妙味を教えてくれたかけがえのない友人たち──
詩人・谷川俊太郎による書き下ろし巻頭詩から幕を開ける本書は、
デビューから50年、いまなお日本のクラシック・ギター界をリードする
荘村清志の人生と音楽への想いを凝縮した1冊です。
朝日新聞連載「人生の贈りもの」を中心に、
作家・向田邦子が若き日の荘村を評した異色のエッセイ、
音楽評論家・濱田滋郎による日本のギター音楽史と荘村の50年をたどる評論、
盟友のギタリスト・福田進一、舞踊家・小松原庸子との対談、
スペインでの《アランフェス》録音を実現させるために
手弁当で集まった友人たちが当時を振り返る座談会を収載。
フォトアルバム(カラー)、年譜、ディスコグラフィも掲載。
本書の書名も谷川俊太郎からのプレゼントです!
【リサイタル会場にて先行発売決定!】
2020年11月13日(金)開催/浜離宮朝日ホール(昼夜2公演/主催:朝日新聞社)
荘村清志ギターリサイタル「荘村清志 ギター名曲選」(追加公演/13:30開演)
荘村清志ギターリサイタル「荘村清志 ギター名曲選」(19:00開演)
会場にて先行発売いたします!
ためし読みもできます! こちらからどうぞ。
プロフィール
荘村清志(しょうむら・きよし)
ギタリスト。1947年岐阜市生まれ。9歳よりギターを始め、父・正人、小原安正、63年から4年間スペインに渡り巨匠ナルシソ・イエペスにそれぞれ師事。帰国後は、一流アーティストや主要オーケストラとの競演、EMIミュージック・ジャパン(現ユニバーサル)でのレコーディング、武満徹をはじめ作曲家への新作委嘱など、第一線での活躍を続ける。現在、東京音楽大学客員教授。また、東京国際ギターコンクール審査員、「Hakujuギター・フェスタ」プロデューサーを務める。吉田純子(よしだ・じゅんこ)
1971年、和歌山県生まれ。朝日新聞編集委員。1993年東京芸大音楽学部楽理科卒業、1996年同大大学院音楽研究科(西洋音楽史)修了。在学中はピアニスト、音楽ライターとして活動。1997年朝日新聞社入社。学芸部、整理部、広告局、文化くらし報道部次長などを経て現職。
CONTENTS
荘村清志フォトアルバム
魂のけものみち(谷川俊太郎)
人生の贈りもの(荘村清志)
1 相棒ギター、人生を極彩色に
2 無音の世界を生きる友と「会話」
3 「私の秘密」はギター、まだマイナーなころ
4 巨匠イエペス、脱力の極意
5 心に刻んだ、楽譜にはないこと
6 演奏は完璧、でも心は空っぽに
7 向田さん、未熟でごめんなさい
8 飲んで飲んで、武満さんから曲
9 酔いしれて、自分のために
10 十弦ギター、ゴージャスだけど
11 どん底で気づいた先生の真意
12 メナ以外の指揮で録音しない!
13 大の大人が、奇跡のキヨシ会
14 消えた後、心に響く そんな音を
荘村清志と日本のギターの歩み(濱田滋郎)
男性鑑賞法・荘村清志(向田邦子)
対談 福田進一
対談 小松原庸子
座談会 キヨシ会
御礼にかえて(荘村清志)
年譜
ディスコグラフィ