ARTESインフォ*クリップvol.164「アルテスの2021年はこんな年でした!」号

新年明けましておめでとうございます。
コロナ禍克服の見通しが依然立たないなかではありますが、
“音楽を愛する人のための出版社”アルテスパブリッシングは、
おかげさまで今年4月に創業15周年を迎えます。
昨年以上に出版活動に励んでいきますので、
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年の月刊メルマガ新年号は、例年とスタイルを変えて、
アルテスの旧年回顧と代表ふたりのベストを2通に分けてお届けしま
す。まず2021年のアルテスを振り返ってみました。

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■ アルテスパブリッシングの2021年
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昨年もスタッフ一同コロナに感染することもなく、フル稼働の1年で
した。テレワークと分散出社が常態化し、多少不便さはありますが、
各人それぞれにうまく対応しているようです。

いっぽうで悲しいニュースの多かった1年でもありました。3月に濱
田滋郎さん(スペイン音楽研究家)、7月に桂川潤さん(装丁家)、
10月には仲條正義さん(グラフィックデザイナー)が逝去されまし
た。今月発売となる仲條さんの『僕とデザイン』をはじめ、春には
濱田滋郎さんの「アルベニス、セヴラック、モンポウ論」(タイト
ル未定)、夏には桂川さんの『漱石とブックデザイン』と、3人の遺
著の出版を予定しています。

また、10月から12月にかけて東京で故和田誠さんの大規模な回顧展
が開催され、連日大盛況だったことも嬉しい出来事でした。今年は
各地を巡回するそうなので、さらに多くの方に和田さんの途方もな
いお仕事に触れていただけそうです。

◎新刊
創業15年目にあたる2021年は、2020年より2点減って15タイトルの
新刊を世に出しました。うち1点は既刊の新装版、3点は発売をお引
き受けしたもの。担当別では木村が9冊、鈴木が6冊。3年越しとな
った坂本龍一さんのスコラ『ピアノへの旅』、翻訳ではなくオリジ
ナル企画の『ラドゥ・ルプーは語らない。』、日文研と民博の研究
プロジェクト報告集をそれぞれ刊行できたことが印象深いです。

◎電子書籍
電子書籍の刊行は以下の5点にとどまり、トータルでは32タイトル
となりました。
『《ニーベルングの指環》教養講座』
『コモンズ: スコラ18 ピアノへの旅』
『父と子の絆』
『音楽の黙示録』
『オーケストラに未来はあるか』

◎増刷
新刊の増刷は今年も1タイトルのみでしたが、既刊の増刷は計15タ
イトルと順調でした。「役に立つ」クラシック系が着実に刷り数を
伸ばしています。
1月 『ノート・グルーピング入門』4刷
1月 『新版・クラシックでわかる世界史』4刷
1月 『PODオルティス変奏論』11刷
2月 『困難な結婚』6刷
2月 『豊かな音楽表現のためのノート・グルーピング入門』4刷
3月 『つながりと流れがよくわかる西洋音楽の歴史』2刷
3月 『音楽表現の科学』11刷
4月 『ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全作品解説』4刷
6月 『楽譜でわかる20世紀音楽』2刷
6月 『楽典』3刷
7月 『YMOのONGAKU』5刷
7月 『ピアノ・テクニックの科学』2刷
8月 『ヘルベルト・ブロムシュテット自伝』2刷
11月 『新しい和声』9刷
12月 『新装版ショパン全仕事』2刷
12月 『1冊でわかる ピアノのすべて』2刷

◎NHK交響楽団の機関誌『フィルハーモニー』、HPほか
感染症対策を講じながら、手探りでの公演開催が続くなか、海外か
らの指揮者・独奏者の来日も徐々に始まり、一時中断していた『フ
ィルハーモニー』への英文プログラムの掲載なども再開しましたが、
直前の出演者変更やそれにともなう曲目の変更も相次ぎ、N響広報
のみなさんとともに、現在も臨戦態勢が続いています。

◎カレンダー
一昨年に引き続き、岩谷産業のカレンダーの企画・編集を担当。N
響の協賛企業でもある同社にふさわしく、写真家の故木之下晃さん
の遺したアーカイヴから、N響が海外公演で訪れたコンサートホー
ルの写真で構成しました。

【2021年はこんな1年でした】
1月 [新刊]安冨歩著『新装版 マイケル・ジャクソンの思想
   子どもの創造性が世界を救う』
1月 豊田泰久×林田直樹対談をnoteにて公開
1月 下北沢BONUS TRACKのBOOK LOVER’S HOLIDAYに参加
2月 [新刊]赤塚健太郎著『〈叢書ビブリオムジカ〉
   踊るバロック 舞曲の様式と演奏をめぐって』
2月 有隣堂新百合ヶ丘店で3社フェア
3月 [新刊]青山一郎著『1冊でわかる ピアノのすべて
   調律師が教える歴史と音とメカニズム』
3月 三輪眞弘さんがサントリー音楽賞と佐治敬三賞をダブル受賞
3月 濱田滋郎さん逝去
3月 「日光ミュージックブックカフェ」に木村がゲスト出演
4月 [新刊]三浦裕子著『スイート・スイート・クラシック
   洋菓子でめぐる音楽史』
4月 「ARTESフレンズ&サポーター通信」で新連載2本、「音楽
   家は本を読め! 浦久俊彦の乱読道場」と「音楽と「踊る」
   からだの科学」がスタート
5月 [新刊]『日本チェンバロ協会 年報 2021 第5号』
5月 有隣堂新百合ヶ丘エルミロード店にて「音楽書フェア」開催
6月 [新刊]『君に捧げるメロディ ミシェル・ルグラン、音楽人生を語る』
6月 ミシェル・ルグラン自伝のプレイリストを公開
7月 [新刊]坂本龍一著『ピアノへの旅(コモンズ: スコラvol.18)』
7月 [新刊]森本恭正著『音楽の黙示録 クラシックとジャズの対話』
7月 [新刊]『ワーグナーシュンポシオン 2021』
7月 デザイナー桂川潤さん逝去
7月 札幌市内4書店で開催の「ヨマサル市2021」に参加
7月 『コモンズ:スコラvol.18 ピアノへの旅』プレイリスト公開
7月 GQ JAPANで坂本龍一×伊東信宏対談を公開
7月 各地の書店11店舗で『スコラvol.18 ピアノへの旅』発売記念フェア開催
8月 讀賣新聞朝刊に『スコラvol.18 ピアノへの旅』のサンヤツ広告
8月 『「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか』の浦久俊彦さんと
   山田和樹さんが高崎芸術劇場で出版記念トークショー
8月 鹿児島市のブックスミスミ オプシアでアルテス・フェア開催
8月 朝日新聞にサンヤツ広告
8月 三省堂書店 成城店で2度目のアルテス・フェア開催
9月 [新刊]浦久俊彦、山田和樹著
   『「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか」
9月 [新刊]樋口隆一著『バッハ学者は旅をする 私の音楽草枕』
9月 四ツ谷いーぐるにて森本恭正さんと南博さんによる朗読と座談の会を開催
9月 ヤマハミュージック横浜店で『もっと知りたい!!「ピアノ」のこと』フェア開催
9月 ライムスター宇多丸さんのTBSラジオ『アフター6ジャンクション』でピアノ特集
9月 毎日新聞「COVER DESIGN」で鈴木成一さんが『ピアノへの旅』を紹介
9月 日光ミュージックブックカフェに『スイート・スイート・クラシック』の
   著者・三浦裕子さん出演
10月 [新刊]細川周平編著『音と耳から考える 歴史・身体・テクノロジー』
10月 東京オペラシティアートギャラリーで『和田誠展』開催
10月 ヘルベルト・ブロムシュテットが来日、N響7公演を指揮
10月 NHKテレビ「あさイチ」で『スイート・スイート・クラシック』を紹介
10月 仲條正義さん逝去
10月 『音と耳から考える』の編者序文をnoteで公開
10月 松田美緒さんがニュー・アルバム『La Selva』リリース
11月 [新刊]荻原和也著『音楽航海日誌』
11月 [新刊]板垣千佳子編『ラドゥ・ルプーは語らない。
   沈黙のピアニストをたどる20の素描(デッサン)』
11月 『ラドゥ・ルプーは語らない。』のプレイリストを公開
12月 [新刊]野澤豊一・川瀬慈編著『音楽の未明からの思考
   ミュージッキングを超えて』
12月 樋口隆一さんが松本記念音楽迎賓館で『バッハ学者は旅をする』出版記念レクチャー
12月 坂本龍一『コモンズ・スコラ18 ピアノへの旅』の
   板倉重雄さんによるレビューをnoteに公開
12月 昨年に続き岩谷産業のカレンダーを企画・制作
12月 啓文堂書店三鷹店で4回目の3社合同音楽書フェア開催
12月 『音楽の未明からの思考』の序論をnoteに公開

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ARTES インフォ*クリップ          配信数:2483通
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発行日:2022年1月6日
発 行:株式会社アルテスパブリッシング
〒155-0032 世田谷区代沢5-16-23-303
TEL 03-6805-2886│FAX 03-3411-7927
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