ラドゥ・ルプーさんの逝去から1週間。いまだに悲しみは癒えませんが、『ラドゥ・ルプーは語らない。──沈黙のピアニストをたどる20の素描』の編著者・板垣千佳子さんが、同書の内容と連動するプレイリストの第2弾を作成してくださいましたので、ぜひみなさんにも共有したいと思います。「今回は寄稿いただいたり、お話をうかがったアーティストの演奏を選びました」(板垣さん)とのことです。
Spotify
https://open.spotify.com/playlist/2wzt6M3yHSOBa91KPOyya5?si=cc0b3525b4874358
アンドラーシュ・シフによるバッハ《平均律クラヴィーア曲集第2巻》より、ミッシャ・マイスキーによるベートーヴェンのチェロ・ソナタ(ピアノはマルタ・アルゲリッチ)、ボリス・ペトルシャンスキーによるブラームス《バラード》作品10などなど、聴いていると、まるで彼らの演奏をつうじて音楽の神がルプーさんへの頌歌をうたっているのような気がするのです。
「ラドゥ・ルプーはもう奏でない。でも、その音楽は多くの芸術家のなかにたしかにいまも宿っている」──そんなことを感じながら、味わっています。