Real Soundで栗原裕一郎さんが“朝ドラ『ブギウギ』関連書を読み解く”

カルチャー関係のニュース&レビュー・サイトReal Soundで、評論家の栗原裕一郎さんが“朝ドラ『ブギウギ』笠置シズ子とはどんな人物だったのか? 自伝から音楽史まで、関連書を読み解く”を寄稿。『上海ブギウギ1945 服部良一の冒険』をふくめて『ブギウギ』の放映開始に合わせて出版された4冊の笠置シヅ子関連書が紹介されています。

笠置シズ子『笠置シズ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記』(宝島社)と砂古口早苗『ブギの女王・笠置シヅ子 心ズキズキワクワクああしんど』(潮文庫)に続けて『上海ブギウギ1945』は3冊目に登場。

ドラマ『ブギウギ』では死角になっていると思われるもう一つの物語を知り、立体的に楽しむためには良い副読本になる

史料性も高いが、本書の独創は、日本の大衆音楽の発展に関して、オルタナティブな視点を提示したことにある

と高く評価していただきました。

4冊目は『上海ブギウギ1945』で解説を書いていただいた輪島裕介さんの書き下ろし『昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲』(NHK出版新書)。宝塚や松竹のレビューも発展した大阪に着目して、米軍キャンプ・東京の音楽業界・レコード中心だった従来の日本人の西洋音楽受容史に一石も二石も投じようという野心作の骨子が的確に描かれています。

基本となる笠置シヅ子の自伝、伝記とともに、朝ドラを楽しんでいきましょう。