上海ブギウギ1945 服部良一の冒険

定価:本体1900円[税別]送料:国内無料

  • 四六判・並製 | 264頁
  • 発売日 : 2023年8月25日
  • ISBN 978-4-86559-281-8
  • ジャンル : 歌謡曲/J-POP/ノンフィクション
  • 装丁:福田和雄(FUKUDA DESIGN)

〈東京ブギウギ〉も〈蘇州夜曲〉も上海で生まれた──
NHK朝ドラ『ブギウギ』主人公のモデル、
笠置シヅ子のヒット曲を世に送った作曲家、
服部良一の音楽人生を活写する傑作ノンフィクション!

〈東京ブギウギ〉〈ジャングルブギ〉〈買物ブギー〉や、
〈蘇州夜曲〉〈青い山脈〉〈銀座カンカン娘〉など、
昭和の国民的大ヒット曲を生んだ作曲家・服部良一。
戦前戦後を通じて日本オリジナルのポップスを創り出した
J-POPのパイオニアである。

戦中の“魔都”上海を舞台に繰り広げられた
李香蘭らの波瀾万丈のドラマとともに
その85年の音楽人生を活き活きと描く
ノンフィクションの傑作が20年ぶりに復活!

輪島裕介氏(大阪大学教授)の書き下ろし解説付き。

※本書は2003年に音楽之友社から刊行された同名書の新装改訂版です。

プロフィール

  • 上田賢一(うえだ・けんいち)
    1949年、和歌山県有田市生まれ。関西大学経済学部中退。ノンフィクション作家。著書に『上海パノラマウォーク』(新潮社、1987)、『猛虎伝説 阪神タイガースの栄光と苦悩』(集英社、2001)、『京の町家 次の千年続けます』(廣済堂出版、2001)、『縁の下のバイオリン弾き バンドマン遠山新治の物語』(青心社、2005)、『コテコテ論序説 「なんば」はニッポンの右脳である』(新潮社、2007)、『去年、銀閣寺で』(文芸社、2007)、『1969年、新宿PIT INNからはじまった あべのぼる自伝』(K&Bパブリッシャーズ、2012)、『エンタツアチャコのぼくらは探偵』(河出書房新社、2016)、『超訳 蓮如の言葉:どうせすぐに死ぬんやから、しっかり今日を生きるんや!』(河出書房新社、2018)、訳書に『悪魔と踊れ! ローリング・ストーンズ物語』(ソニー・マガジンズ、1985)がある。2020年2月2日死去。

CONTENTS

プロローグ 上海共同租界、最後の光芒
1 大正のジャズ・ボーイ
2 音楽狂の快進撃
3 〝天国〟で特殊任務
4 熱狂の夜──『夜来香ラプソディ』
5 猫も杓子もブギウギ、ブギウギ
6 ごきげんよう、ハッター先生
エピローグ 上海和平飯店のオールド・ジャズ・バンド
あとがき
参考文献

[解説]上海と大阪からオルタナティヴな大衆文化史へ  輪島裕介