西日本新聞に『上海ブギウギ1945 服部良一の冒険』の書評掲載!

わが国の音楽史の隠れた鉱脈を掘り起こす”という見出しで、『上海ブギウギ1945 服部良一の冒険』の書評が11月11日の西日本新聞に掲載されました(リンク先は有料会員限定)。評者は評論家の梁木靖弘さん。本書の眼目がずばり指摘されている力強い書評で、たいへん嬉しいです。

一世を風靡した服部のヒット曲は、ある時代を象徴する懐メロ枠にはめ込まれてゆく。しかし、それは違う。

本書は、ジャズの自由とクラシックの理論を身につけた希有な存在、服部良一の背後にある大きな文脈を丁寧にたどる。

読み直しのキーワードは「上海」。[…]服部とこの上海の関係を本書は見事に解き明かしてくれる。

本書エピローグでは、著者の上田さんが82年に訪ねた上海のホテルで老人たちのジャズ・バンドを聴いたときの体験が描かれているのですが、書評のラストに、このときの“演奏が雑誌『夜想』別冊『上海星屑』付属のカセットテープで聴ける”との記述が。この別冊、持ってるじゃないですか! まったく気がついていなかったのは不覚すぎますが、嬉しい驚きでした。

梁木さん、どうもありがとうございました。