本日(2024年1月20日)付の毎日新聞朝刊読書面に三輪眞弘監修/岡田暁生編『配信芸術論』の書評が掲載されました。
今週の本棚|『配信芸術論』=三輪眞弘・監修、岡田暁生・編|毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20240120/ddm/015/070/004000c
評してくださったのは同紙論説副委員長の田中泰義さんです。
[…]2020年に始まった新型コロナウイルスの感染拡大は、直接「見る」「聞く」だけにとどまらないライブ感を徹底的に否定した。
本書は、同年9月に[…]行われた音楽配信イベント「三輪眞弘祭──清められた夜」を主題としている。無観客でオンライン。アーカイブのない一夜限りという当時の音楽界で斬新な方法が採用され、関係者の間で大きな話題を呼んだ。
というのは、「ライブは音楽を体験していると言えるのか」「ネット社会は生き生きとした音楽を伝えられるのか」などの問題提起につながったからだ。そこで、音楽学だけでなく、科学技術史、メディア論、哲学など専門家8人が新たな音楽の可能性を論じ、まとめた。
と紹介し、
加工されていない自然の音とは何か。考えるテーマの多い思想書のような一冊である。
と結んでくださいました。