『ステレオ』12月号に三輪眞弘監修/岡田暁生編『配信芸術論』および下山静香著『まるごと1冊 スペイン音楽の本』の書評が掲載されました。
評者は真保安一郎さん。
未だに私などは物質性のある音楽、三輪眞弘が定義する“録楽”に捉われているが、一方でサブスクやYouTubeも日常的にかかせない。そんな音楽聴取の現在地を新たに定義してくれる刺激的な書だ。[『配信芸術論』について]
冒頭からアンダルシア音階や、諸島州を含めたスペイン地図など、興味深いページが続いて飽きさせず、個人的にはマヨルカ島やイビサ島の地政学的な影響へも思いを馳せてしまう。またSpotify/Apple Musicで楽曲を聴きながら読めることも大きな魅力だ。サラサーテで始まる50曲以上におよぶプレイリストだけでも大きな満足感を得ることができる。[『まるごと1冊 スペイン音楽の本』について]
と、それぞれお楽しみいただけたようで、なによりです。