『レコード・コレクターズ』に『東欧演歌の地政学』の書評掲載

『レコード・コレクターズ』2023年8月号に伊東信宏編『東欧演歌の地政学──ポップフォークが〈国民〉を創る』の書評が掲載されました。評者は『音楽航海日誌』『ポップ・アフリカ800』(いずれも小社刊)の著者でもある荻原和也さん。

ブルガリアン・ポリフォニーやジプショー音楽といった東欧音楽は知られていても、これまで情報皆無だったポッップ・フォークに関する日本語の概説書が出るのは画期的なことだ。

[…]論述される葛藤や欲望にまみれたエピソードはたまらなくスリリングだ。

こぶし音楽の特徴を表わす“東欧演歌”というタームは、EDMにも近いポップ・フォークのサウンド・イメージと乖離しているが、そうした違和感を輪島裕介の切れ味鋭い対論が解消している。

コンパクトな書評ながら本書の要点をもれなく紹介・指摘してくださり、ありがたいかぎりです。