本日(2023年1月14日)付の日本経済新聞読書面に、音楽評論家の林田直樹さんによる吉原真里著『親愛なるレニー──レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』の書評が掲載されました。
親愛なるレニー 吉原真里著 巨匠と日本人 深い愛の手紙|日本経済新聞(会員登録が必要)
それにしても何という深い理解と誠実な言葉にあふれた美しい手紙の束だろう。天野の場合は、アーティストとファンとの間にこれほど永続的な愛がありうるのかという感銘を受けずにはいられないし、橋本の場合は、こんなにも精神的で高貴な、同性どうしの愛のかたちがあるということを知らしめるという点でも、意義は大きい。
熱狂的な理解と愛の始まりが、その後どう継続し変容していくのかも本書では丁寧に追っている。
バーンスタインをとりまく社会情勢や音楽業界の渦についても鋭い記述が多く、日米の文化交流の一断面という意味でも、本書をいっそう読み応えあるものにしている。
音楽評論家ならではの深い読みと、バーンスタインの音楽への敬愛を共有する音楽ファンとしての共感にあふれた書評を、ありがたく受けとりました。
それにしても、磯野真穂さんによる朝日新聞での書評と同日に、いずれも書影入りの大枠での掲載。いやがうえにも盛り上がります! 今月末には第2刷を出荷できる予定です。さらに多くの方々に『親愛なるレニー』にあふれるバーンスタインの“愛”が届きますように!