これだけのキャリアを誇る人だけあって逐一おもしろい|『Classica』で『ウィーン・フィル コンサートマスターの楽屋から』が紹介されました

音楽ジャーナリストの飯尾洋一さんが、自身のWEBサイト『CLASSICA』でウェルナー・ヒンク(語り)/小宮正安(訳・構成)『ウィーン・フィル コンサートマスターの楽屋から』を紹介してくださいました。

ヒンクの語り口は古き良き時代を振り返るといった趣きで、暖かく、決して攻撃的にならない。センセーショナルな要素には乏しいのだが、心地よく読書の楽しみにふけることができる。有名なエピソードもあれば、ここで初めて知ったことも。

クライバーやバーンスタインとは対照的にショルティがレコーディング・セッションで才能を最大に発揮する指揮者だったという話などは、よくいわれることかもしれないが、コンサートマスターという当事者だからこその説得力がある。

その他にも印象に残ったエピソードとして、ニューイヤー・コンサートの舞台裏についての話、マゼールによる「ブロックシステム」についての話などを挙げてくださっています。

普段着のウィーン・フィルにふれることができる本書、ぜひこの機会に手に取ってみてはいかがでしょう。