東京・荻窪の「本屋Title」店主・辻山良雄さんがウェブマガジン「幻冬舎plus」の連載「本屋の時間」第127回で、仲條正義さんの『僕とデザイン』を、昨年出版された作品集『仲條 Nakajo』（ADP）とともに紹介してくださっています。タイトルは“「マエストロ」の背中”。紹介といっても書評やブックガイドというスタイルではなく、落ち着いた含蓄のある味わい深いエッセイのなかで触れてくださっています。Titleと仲條さんのお宅はご近所なんですよね。

お店で「並びのちょっとした違和感から本が売れていく」ことと、『僕とデザイン』での仲條さんの言葉を結びつけたくだりや、「デザインの仕事も本を売る仕事も、自己表現などでは決してなく、常に自己と他者のあいだにあるものなのだ」という一節には深く頷くばかりです。

辻山さんのこの連載はすでに『小さな声、光る棚 新刊書店Titleの日常』として刊行されていますので、併せてご一読を。