アルテスの最新刊、朝妻一郎著『高鳴る心の歌 ヒット曲の伴走者として』が2月末日に発売となりました。
1966年3月に設立されたパシフィック音楽出版で最初の社員として働きはじめた著者は、新興楽譜の草野昌一、日音の村上司、大洋音楽出版の永島達司、渡辺音楽出版の渡邊美佐といった良き先輩やライバルとともに、日本における音楽出版ビジネスを確立させてきたパイオニアです。
そのキャリアが50年を超える現在もフジパシフィックミュージック代表取締役会長として現役の著者は、フォーク・クルセダーズ〈帰って来たヨッパライ〉、映画の主題歌「白い恋人たち」などに始まって、大瀧詠一『A LONG VACATION』、〈千の風になって〉に至るまで、数々の大ヒット作誕生に貢献してきました。
日本やアメリカでの長年にわたるビジネス現場での経験があますところなく語るとともに、日米の音楽出版ビジネス業界の歴史も紐解いた本書は、インターネットの登場で大きく変容した業界のこれからを考えるヒントがつまっています。
音楽ビジネスに携わる方々はもとより、60年代以降のポップス、ロック、フォーク〜ニューミュージックを愛するリスナーにもぜひご一読をお薦めします。
また、ありがたいことに多くの新聞、雑誌、ラジオなどから出演や取材のお話をいただいています。掲載日や放送日が決まりましたら順次お知らせしていきますので、そちらもどうぞお楽しみに。