『ピアノへの旅(コモンズ:スコラ)』の書評が『サウンド&レコーディング・マガジン』に掲載されました

今月発売の『サウンド&レコーディング・マガジン』11月号で『ピアノへの旅(コモンズ:スコラ)』が書評されました。
評者はいつもお世話になっている横川理彦さん。

ピアノの起源をさかのぼった第1部は、「(さまざまな楽器)を順番に実際に音を出しながら感触を試していく」と、国立音大楽器学博物館での取材の様子にスポットを当てたあと、第2部「静かでか弱い音楽へ──近現代のピアノ曲を語る」について、

主に坂本の個人史的な好みと、現在より“音の響きを聴く”ことに興味の中心が移っている坂本の視点が強調されている。

そしてグールドを筆頭とするさまざまなピアニストへの評価やドビュッシーなど「作曲家たちに関する議論は面白く、読ませる」、また「〈歌が入ってこない〉という坂本の告白も、坂本の音楽の本質を語るものとして興味深い」と、読みどころをご紹介いただき、

現時点でのピアノとピアノ音楽の歴史と可能性を切り取るものとして、プレイリストとともに楽しめる。

とお薦めいただきました。
発売からちょうど2ヶ月後という早いタイミングでのレビュー、どうもありがとうございました!