濱田髙志さんの新著、『ミシェル・ルグラン クロニクル』刊行!

昨夏アルテスからの『ミシェル・ルグラン自伝』の翻訳出版が実現したのは、監修者である濱田さんの尽力の賜物なのですが、濱田さんといえば、世界にも数少ないミシェル・ルグラン研究の第一人者です。今年で85歳を迎えてなお意気軒昂なルグラン本人からの信頼も、とても篤いものがあります。

その濱田さんが今月28日に新著『ミシェル・ルグラン クロニクル』を立東舎から刊行しました。これはじつは、アルテス鈴木が会社員時代に編集を担当した『ミシェル・ルグラン 風のささやき』(音楽之友社)を大幅に増補・改訂したもの。この増補というのがまた半端じゃないんです。まず全ページがカラー化された上に、前作刊行後に世に出たものなどを盛り込んだ結果、掲載したジャケットなど図版の点数が2倍以上に増えてなんと800点に! サイズもA5からB5へと大きくなり、豪華なビジュアル本に生まれ変わったと言ってもいいでしょう。

21日には、濱田さんと映画評論家・山田宏一さんとの共著による『ジャック・ドゥミ&ミシェル・ルグラン シネマ・アンシャンテ』も同じく立東舎から刊行されたばかり。こちらもB5サイズにフルカラーで、『シェルブールの雨傘』をはじめ、二人が手がけた華麗な作品たちが、貴重な撮影風景の写真などとともに語られています。

ルグランにかぎらず、映画、映画音楽、ミュージカルなどがお好きな方にはたまらないこの2冊。無類に面白い『ミシェル・ルグラン自伝』とともに、ぜひお手元においてお楽しみください。 [鈴木]