この分野において今後第一に参照されるべき書物がここに誕生したのだ──「メルキュール・デザール」に『武満徹の電子音楽』の書評掲載

ウェブ音楽批評誌「Mercure de Arts(メルキュール・デザール)」に川崎弘二の『武満徹の電子音楽』の書評が掲載されました。

評者は齋藤俊夫さん。

Mercure des Arts|Books|武満徹の電子音楽|齋藤俊夫

このように本書中約20頁の『ルリエフ・スタティク』研究の中だけでも音楽文化史研究、楽譜というものを使わない楽曲分析研究、資料研究が含まれているのである。この研究方針は全編に渡って揺らぐことがなく、少しの手抜きもない。

本書は武満の「電子音楽」の研究書であると同時に、武満の著作・発言・行動についての客観的調査の集積でもあり、日本現代音楽史の第一級の研究書でもある。

と、川崎さんの徹底した調査や、本書が目指した記述の試み・方針を非常に高く評価してくださっています。

1160頁にも及ぶ大著を丁寧に読み込んでくださり、ありがとうございました!