アルテスの本をすべて必ずと言っていいほど取り上げていただいている、横川理彦さんによる『サウンド&レコーディング・マガジン』の書評コーナー、今月は2冊ともアルテスでした!
1冊は『ウィーン・フィル コンサートマスターの楽屋から』で、
どの章も一冊になってもおかしくないほど内容に密度がある。
トップの演奏者ならではの、驚きに満ちた内容は、クラシック音楽のファンでなくても楽しめる快い一冊になっている。
と、ウィーン・フィルならではの伝統を深く知ることのできるこのオリジナル企画を高く評価していただいています。
もう1冊は、これが初めての書評となる『アイリッシュ・ミュージック・セッション・ガイド』。
(アイリッシュ・ミュージックの)エッセンスとも言えるセッションのルールを解説するもので、ユーモアに満ちた文章とイラストから、独特なセッションのあり方が濃厚に伝わってくる傑作だ。
アイリッシュ・ミュージックの人間味あふれた味わいは本書の文章にも強く表れていて、読んでいると随所で思わず笑ってしまう魅力に満ちている。
と、こちらもまた、アイルランド音楽にしかない独特の文化の本質をコンパクトに凝縮させたユニークなこの本を絶賛していただきました。
音楽性は対照的と言っていいほど違いますが、ともにある特定の土地に根ざした伝統文化を土壌として育った、ウィーン・フィルの音楽とアイルランドの伝統音楽をそれぞれに描いた2冊、横川さんにお薦めいただいたとおり、ファンではない方にも楽しんでいただける本ですので、ぜひご一読下さい。