お知らせするのが遅くなりましたが、発売中の『レコード・コレクターズ』10月号に、上原昭一さんによる『ミシェル・ルグラン自伝』の書評が掲載されています。
一つ一つのキーワードから紡ぎ出されてゆく過去の様々な記憶が、単なる回顧を越えて、今それを語る音楽家ミシェル・ルグランの、慈愛と感謝にみちた現在の心そのものを映し出して限りなく美しいという一点に尽きるだろう。
と始まるこの評は、ゴダール、マイルス、スティーヴ・マックイーン、ジャック・ドゥミ、クロード・ヌガロ、そして「死を5日後に迎えることになる病身の」ビル・エヴァンスとの交流に関する記述を引き合いにしながら、絶賛してくださっています。末尾では、
まるで、ルグラン本人が日本語で語っているような訳の練り込みが素晴らしく、訳者・高橋明子と監修・濱田高志の労にもぜひ大拍手を……。
と過分なお褒めをいただきました。全文をご紹介したくなるような素晴らしい内容ですので、ぜひ店頭でご覧になってください。
(なお、高橋さんと濱田さんのお名前の「高」は正式には「ハシゴ髙」、弊社の社名は「アルテスパブリッシング」です。念のため)