時代を生き抜いた作品を生身で追体験する重み──北日本新聞と西日本新聞ほかに『「亡命」の音楽文化誌』の書評掲載

5月27日付の北日本新聞にエティエンヌ・バリリエ著/西久美子訳『「亡命」の音楽文化誌』の書評が掲載されました。評者は音楽評論家の青澤隆明さん。「越境が生む創造」と題し、深い共感にもとづいた評を寄せてくださいました。

伝記的背景を安直に作品の内実と重ねない慎重な思考がいい。
 創り手の苦悩や挑戦は、聴き手に突き付けられた問題でもある。現代の私たちは疎外の先を歩んでいる。だからこそ時代を生き抜いた作品を生身で追体験することが重さをもつ。私たちに今、真に帰るべき家はあるのか。

前日の5月26日には西日本新聞や北海道新聞などの地方紙にて『「亡命」の音楽文化誌』が紹介されました。こちらは無署名の短評です。

【2018年10月9日追記】上述の北日本新聞に掲載された青澤さんの書評が10月7日付けの静岡新聞にも掲載されていたようです。5カ月弱前の配信記事が掲載されることって、あるんですね。いずれにせよ、ありがたいことです。