2/11(日)の毎日新聞「今週の本棚・Cover Design」にて、エリック・フェンビー 著/小町 碧 訳/向井大策 監修『ソング・オブ・サマー 真実のディーリアス』が紹介されました。「表紙カバーの装画「ディーリアス」(アーネスト・プロクター作)は一般非公開だったが、今回初めてデジタルに複写された」と装画に言及してくださっています。
『ソング・オブ・サマー 真実のディーリアス』|毎日新聞|今週の本棚・Cover Design
装画に付されたキャプションをついでにご紹介しておきましょう。
アーネスト・プロクター作『ディーリアス』 © Royal Albert Hall
1929年、ロンドンのクィーンズ・ホールにて「ディーリアス音楽祭」が開催された。ディーリアスは盲目と全身麻痺に苦しんでいたにもかかわらず、トマス・ビーチャムとエリック・フェンビーの説得により、仏グレー=シュル=ロワンからロンドンへ渡った。
この絵は、1938年にロイヤル・アルバート・ホールに寄付されて以来、ホールの一般未公開アーカイヴにて保管されている。そのため、いままで印刷物に掲載されたことがなかったが、今回、ロイヤル・アルバート・ホールの協力により、はじめてデジタルに複写された。
ディーリアスの作曲助手をつとめたエリック・フェンビーが指揮者のトマス・ビーチャムとともに奔走し実現させたディーリアス音楽祭のエピソードは、本書の白眉でもあります。ぜひお読みください![G]