ピアノを習う意味は全人教育にあり!|『週刊新潮』に菅野恵理子さんのコメントが掲載されました

昨日(11月30日)発売の『週刊新潮』12月7日号に、育児・教育ジャーナリストのおおたとしまささんが寄稿した「なぜ『東大合格生』の2人に1人はピアノレッスン経験者なのか」という記事が掲載されました。

幼児から高校生のうち「楽器の練習・レッスン」をしている人は2割弱なのに対し、男子学生が8割を占める東大で、ピアノを含めた何らかの楽器を習っていた割合が6割を超える、という興味深い調査結果をふまえて、ピアノレッスンの効用を脳科学などの知見から検証したもの。

記事の中では『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』の著者、菅野恵理子さんのコメントが多数掲載されました。脳科学者・澤口俊之さんへの取材から、「ピアノの稽古は問題解決能力を向上させる」という研究があること、片手で弾くピアニカや、両手の動きがまったく違うヴァイオリンに対して、「ピアノは両手で微妙に違う指の動きをすることと、譜面を先読みして覚えて後追いしながら弾くことに意味があるのではないかという説が有力」「ピアノのレッスンを通じて、脳の構造が良い方向に変わることが実証されている」という最近の研究成果を紹介しているほか、「東大合格者数で首位を独走する超進学校・開成では全員がピアノを習っている」という衝撃の事実も明らかに。

おおたさんは、

ピアノを習う意味は、幼児期に知能を発達させるためだけではない。全人教育あるいはエリート教育としての意味合いもあるのだ。

と結論づけ、『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』で菅野さんが紹介したように、アメリカのトップ大学において、次世代のリーダーたちがリベラル・アーツ教育の一環として音楽を学んでいることをふまえ、

21世紀の子供たちが学ぶべきは、英会話よりもプログラミングよりも、まずはピアノかも知れない。

と結んでおられます。[G]