【11/14・15開催!】日本音楽学会全国大会にご招待します!(非会員限定15名様)【締め切りました!】

【10/1追記:お申し込みが定員に達したため、締め切りました】

弊社の本をお読みくださっているみなさんであれば、「音楽学」という学問のことはよくご存じでしょう。作曲家の生涯と作品との関係を調べたり、音楽作品の分析をとおして作曲家の意図を明らかにしたり、音楽がある民族の意識や社会形成にどのような役割を果たしたかを研究したり……音楽にかんするあらゆる知的探究のいとなみを総称することばです。

音楽学を専攻する研究者が音楽学者とよばれる方々ですが、その音楽学者のみなさんにとっての日本における最大の学会が「日本音楽学会」です。

その日本音楽学会では毎年秋に全国大会を開催しています。今年は11月14日(土)・15日(日)の2日間、「第71回全国大会」がオンラインで開催されます。

ついては、非会員および学生非会員をあわせて15名の方の参加費をアルテスで負担してご招待することにいたしました。

非会員の参加費は1人4500円、学生非会員の参加費は1人2500円ですが、先着順で非会員10名・学生非会員5名をアルテスからのご招待とさせていただきます(最終的に募集人数に達しなかった場合も、合計57500円を全国大会実行委員会に寄付いたします)。
【9/29追記:博士後期課程在籍の大学院生は一般枠でのお申し込みとなります】

日本音楽学会 第71回全国大会
https://msj2020musashino.wixsite.com/home

大会プログラム
https://msj2020musashino.wixsite.com/home/%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB

すでに、9月8日(火)配信の「ARTESフレンズ&サポーター通信」にてフレンズ&サポーター限定で呼びかけたところ、早くも一般非会員8名のお申し込みをいただきました。9月29日現在、一般非会員2名、学生非会員5名の枠が残っていますので、みなさんふるってお申し込みください。【9/29追記:一般非会員枠を締め切らせていただきました】

ご希望の方は、以下のメールアドレス宛に、以下の事項をご連絡ください(日本音楽学会会員の方はお申し込みになれません)。

お申し込み先:info【アットマーク】artespublishing.com
件名:音楽学会参加希望
本文:参加希望者の人数
   それぞれのご氏名
   学生の方は所属する学校名

お申し込みの〆切は10月15日(木)ですが、募集人数に達した時点で締め切らせていただきます。

当否の結果は弊社よりメールでお伝えするとともに、参加希望者全員のお名前(学生の場合は所属学校名も)のみを、実行委員会に連絡します。

その後弊社より、全国大会の申込受付開始をお知らせしますので、指定されたURLの参加申込バナーから、必要事項をご入力ください。実行委員会から全国大会会場への入場承認メールが届きます。大会当日までパスワードの取り扱いにはご注意ください。

   ***

弊社がどうしてこのようなかたちで日本音楽学会に協力することにしたか、以下に簡単に記させていただきます。

大会プログラムを少しご覧になるだけで、およそ思いつくかぎりのあらゆる分野、そして方法論によって音楽の秘密にアプローチすることが、音楽学という世界では許されており、そのことに情熱を燃やす人々がこんなにたくさんいて、門外漢にはうかがい知ることのできない豊穣な世界がそこに存在するのだということが、わかっていただけるものと思います。

アルテスパブリッシングで出版している、とくに研究書とよばれるカテゴリーの本(いわゆる「堅い本」ですね)のもととなる原稿は、こういう豊かな研究の場が土壌となって生まれ、さまざまな議論をへて形作られています。そのなかでも商業出版として成り立つだけの普遍性があるとわれわれが判断したものが本になり、書店に並びます。学会にかかわりのない、一般の読者のみなさんが初めて出会うのはこのようにして出版された1冊の本かもしれませんが、そのバックグラウンドには長い期間をかけてこういう場で積み重ねられた議論があり、さらにいえばそれ単体では出版にはいたらずとも、さまざまな後続の研究の土台となり栄養分となるような基礎研究や地道な調査があるのだということを、ぜひ知っていただけたらと思います。

アルテスではこれまでも賛助会員として日本音楽学会の運営に協力してきましたが、昨今は、他の多くの(とくに人文系の)学術組織の例に漏れず、同学会でも会員数の減少とそれにともなう財政事情の悪化に苦しんでいます。

昨年は全国大会の開催にあたって寄付もいたしましたが、今年はできれば、より意志を明確にし具体的な目標を示すかたちで支援させていただけないかと実行委員会の先生方にお願いしたところ、数度の討議をへて、わたしたちの思いを快く受け入れてくださいました。

アルテスの本をご愛読くださっているみなさんのように、音楽学に興味はあるけれど、学会に参加するのは敷居が高いという方々に、まずはいちど全国大会に参加していただき、音楽学の研究の最前線に触れていただきたい。そしてもちろん、意欲のある方にはぜひ会員となっていただきたい。このやり方は、学会への直接の寄付とはなりませんが、長い目で見れば、学会の将来にとっては意味のあることなのではないか、と考えました。

日本音楽学会としてもアルテスとしても初めての試みです。いかほどの功を奏するものかわかりませんが、まずはぜひ多数の方々に参加していただき、これからの音楽学会の、ひいては日本の音楽学の動向を当事者として体験していただけたらと思っています。