「図書新聞」12月19日付第3476号の特集「20年下半期読書アンケート(1)」で、Books隆文堂の鈴木慎二さんがベスト3冊のうちの1冊にカエターノ・ヴェローゾ『熱帯の真実』を選んでくださいました。訳者の国安さんや担当編集鈴木の名前まで挙げていただき、たいへん光栄です。
2003年の雑誌『ユリイカ』で細川周平さんが本書を紹介/批評したときから、邦訳を心待ちにされていたそうで、あまりにも長い間お待たせしてしまって心苦しいかぎりですが、喜んでいただけてよかったです。
その細川さんのテキストをご厚意によってアルテスのnoteについ先ほど公開しました。4回に分けて掲載しています。本書の読書ガイドとして必ずや得るもののある卓見に満ちていますので、ぜひご一読下さい。
カエターノの慧眼を示す一例として、自身と同世代のボブ・ディランとミック・ジャガーを語った記述が挙げられていますが、この二人についてはパート1の「エルヴィストマリリン」、パート2の「パニス・エ・シルセンシス」に詳しく書かれています。
鈴木さん、どうもありがとうございました。