『バッハ・古楽・チェロ』の付録CDが単独のCDとしてリリースされました

昨年7月に逝去したバロック・チェロの巨匠アンナー・ビルスマの唯一のライヴ録音となる『アンナー・ビルスマin東京』がコジマ録音(ALM Records)からリリースされました。この音源はもともと、弊社から2016年に出版されたアンナー・ビルスマ+渡邊順生 著/加藤拓未 編・訳『バッハ・古楽・チェロ──アンナー・ビルスマは語る』の付録CDとして制作されたものです。

今回単独のCDとしてリリースされるにあたっては、那須田務さん、鈴木秀美さん(以上は既出の雑誌原稿に加筆修正)、渡邊順生さん(書き下ろし)がエッセイを寄せ、曲目解説を矢澤孝樹さんが執筆、そしてビルスマと縁の深かった故・佐々木節夫さんの文章も収載されています。このライヴ録音は、1998年12月に逝去された佐々木節夫さんを追悼するために、ビルスマの発案で1999年10月15日におこなわれた「佐々木節夫メモリアル・コンサート」での全演奏(フォルテピアノは渡邊順生)を収録したもの。何重にも追悼の思いのこもったアルバムとなりました。

書籍『バッハ・古楽・チェロ』の新版も、付録CDのない書籍だけの「普及版」として現在制作進行中です。こちらもお楽しみに。