今日(21日)の東京新聞書評欄で篠崎弘さん(音楽評論家、元朝日新聞記者)から、『ビートルズ 創造の多面体』(高山博著)に高い評価をいただきました。全文がウェブにアップされています。
ビートルズという巨大な「謎」を、「楽曲や手法に楽理的な分析を加え」て「解き明かそうと試みたのが本書だ」と、まず高山さんならではの分析の独自性を評価したうえで、
ただし、単なる音楽理論の本ではない。ビートルズが黒人音楽や世界の伝統音楽とどう出会い、どう消化したのかもさらに大きな文脈で語られる。
と著者の本領がさらに発揮された部分も具体的に紹介。
さらにジョンとポールの曲の特徴や二人の関係の変化、バンドの成熟とソロアーティストとしての歩みも伝記風につづられる。
同時代のミュージシャンや宗教家、美術家との交流を描いていることにも触れてから、
つまりビートルズを描いた向こうに透けて見えるのは彼らの時代の精神史だ。楽理的な分析の一歩先を目指した著者の志がうかがえる。
と結ばれ、本書の意図と内容を非常に高く評価していただいています。
篠崎さん、どうもありがとうございました!