【追記あり】【7/17開催】北海道大学でバーンスタインの遺産を語るイベント開催

今年も7月12日から8月1日まで札幌で開催される「パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)」。1990年にこの音楽祭を創設したレナード・バーンスタインについて語り合うイベントが、会期内の7月17日(月)に北海道大学にて開催されます。

せなは科研費プロジェクト公開企画
レナード・バーンスタインの生きた世界と残したレガシー
〜「PMFにみる世界と芸術」 & 「LGBTQフレンドリーなまちづくり」〜
https://pontani.wixsite.com/hu-pmf-717

バーンスタインが残したものは──
20世紀を代表する巨匠レナード・バーンスタインが1990年に創設し芸術監督を務めたパシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)は、世界中の若き音楽家の登竜門として、また世界三大教育音楽祭の一つとして発展を続けています。
このイベントでは、バーンスタインの生涯と功績、札幌そして世界にとってのPMFを語るとともに、社会正義と世界平和を声高に訴え続けた活動家であり、同性愛者でもあったバーンスタインの生き方から、我々は何を学ぶことができるのかを考えます。

​日時:2023年7月17日(月)13:00-16:00(開場12:00)

場所:北海道大学 高等教育推進機構 大講堂(札幌市北区北17条西8丁目)

参加方法:​入場無料・申し込み不要

プログラム
13:00 - 第一部「PMFにみる世界と芸術」
マエストロの右腕としてPMFの創設・運営にかかわり、のちには自らアーティストとしてもPMFに参加した橋本邦彦氏と、長年にわたってPMFを取材した音楽ジャーナリストの林田直樹氏が、PMFの起源と発展、札幌そして世界にとってのPMFの意義を語る。
司会は『親愛なるレニー 〜レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』(アルテスパブリッシング、2022年)の著者でハワイ大学アメリカ研究学部教授の吉原真里氏
​協力:(公財)PMF組織委員会

14:45 - 第二部 「LGBTQフレンドリーなまちづくり」
バーンスタインと深い愛情関係を築き、30年以上シドニーを拠点にアーティストとして活動を続けている橋本氏と、「さっぽろレインボープライド」実行副委員長であり「7丁目のパウダールーム」店長の満島てる子氏が、シドニーと札幌でのLGBT活動や現状にもとづいて、セクシュアリティをめぐる制度や文化、LGBTについての日本の課題や北海道大学の役割などを語る。
司会は北海道大学大学院文学研究院教授の瀬名波栄潤氏
協力:北海道大学 DEI推進本部

登壇者
吉原 真里(ハワイ大学教授・「親愛なるレニー」著者)
橋本 邦彦(俳優・元PMF組織委員会スタッフ)
林田 直樹(音楽ジャーナリスト)
瀬名波 栄潤(北海道大学 教授)
満島 てる子(さっぽろレインボープライド実行委員会 副実行委員長)

入場無料・申し込み不要となっています。近隣の方、PMFにお出かけの方はぜひふるってご参加ください!

【2023/06/26追記】6月24日付の北海道新聞に、主催者である北海道大学の瀬名波栄潤さんへのインタビュー記事が掲載されました:

PMF提唱、平和活動家、同性愛者…バーンスタインの「生きた世界」とは 札幌で7月に公開講座
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/866879/

【2023/07/26追記】ミュージックプラントの野崎洋子さんが当日のレポートを書いてくださいました。

北海道大学『レナード・バーンスタインの生きた世界と残したレガシー』前半「PMFにみる世界と芸術」レポート|THE MUSIC PLANT Blog
https://themusicplant.blogspot.com/2023/07/blog-post_60.html

北海道大学『レナード・バーンスタインの生きた世界と残したレガシー』後半 LGBTQフレンドリーなまちづくり|THE MUSIC PLANT Blog
https://themusicplant.blogspot.com/2023/07/lgbtq.html

【2023/08/03追記】7月29日付の北海道新聞にレポート記事が掲載されました。見開きの大きな記事。とくに以下の一文にグッときました。

 橋本さんは「(バーンスタインに)『あなたほど幸せな人はいない』と言ったことがある。彼は『僕もそう思う。好きな音楽で生活でき、ゲイなのに子供が3人もいる』と答えた」と明かし、性的指向にかかわらず幸福であること、祝福されることの大切さを話した。