住友生命いずみホール発行の情報誌『Jupiter』2023年6・7月号に、堀朋平著『わが友、シューベルト』の書評が掲載されました。
書いてくださったのは音楽学者の小石かつらさん。
[…]読者は、本書を通して自分自身のシューベルト像を立体的に描き出し、「自分の友」としてのシューベルトを持つに至る。なぜなら本書は、音楽の聴き手が受動的な存在ではなく、その時代を勉強して聴くという能動的な存在なのだということを、あたたかく知らしめてくれるからだ。
このように力強く、『わが友、シューベルト』という書名にこめた思いを読み解いてくださいました。
そして、『Jupiter』はこの号でVol.200! 礒山雅さんの実演にむける思いのゆりかごとして、そしていまはそのあとを継いで音楽アドバイザーをつとめる堀朋平さんの自由な発想を受けとめるおおらかな器として、このような貴重な場がたゆみなく存在しつづけることに、あらためて敬意と祝意を表したいと思います。