『舞踊學』に『踊るバロック』の書評掲載

舞踊学会の機関誌『舞踊學』の第44号に赤塚健太郎著『踊るバロック──舞曲の様式と演奏をめぐって』の書評が掲載されました。2021年に発行されたものですが、今年4月にウェブで公開されました。

『舞踊學』第44号(2021)|舞踊学会

評者は日本女子体育大学教授で舞踊音楽を専門とされる森立子さん。同書の第2部「クーラント研究」を中心に、第3部「メヌエット研究」、第4部「踊る身体と演奏する身体」へと展開する著者の議論をていねいに読み解き、紹介してくださっています。

音楽においても舞踏においても,準備動作における力動感の変化は「身体的/物理的に感じられる緊張・弛緩」であり,それゆえここに音楽と舞踏との境界を超える契機が存在するという著者の見解は,音楽と舞踏の関係を考える上で重要な視点を提供するものである。

 本書においては一貫して慎重かつ緻密な議論が展開されており,著者の主張には十分な説得性がある。

と高く評価しつつも、最後には疑問点も提起してくださっており、ありがたく拝読しました。