【3/7追記あり】『親愛なるレニー』がミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞!

昨日(3月3日)発表された第35回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の「クラシック」の「研究評論・出版部門」に、吉原真里著『親愛なるレニー──レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』が選ばれました!

【速報】2022年度 第35回ミュージック・ペンクラブ音楽賞決定!!|ミュージック・ペンクラブ・ジャパン
http://www.musicpenclub.com/prize/prize35.html

【3/7追記】贈賞理由の記載されたリリースも公開されました!
http://www.musicpenclub.com/prize/prize35.pdf

本書は、レナード・バーンスタインと深く交流した、 二人の日本人男女の書簡集をもとに、20世紀アメリカを代表する指揮者・作曲家と日本との関係を描いていくものである。 時間をかけた入念なリサーチにより、著者はミクロな個人間の交遊に、マクロな歴史を巧みに織りあわせた。 親密な私信の背景に、敗戦後から高度経済成長、バブル期までの日本とアメリカの社会と音楽界の動きが浮かび上がり、バーンスタインという存在の大きさと深い人間愛を、公私の両面で実感させる。 曝露趣味に陥らない、慎重で謙虚な取材姿勢と記述スタイルもまことに好ましい。 この筆致と構成の妙を称えるべく、 音楽賞を贈るものである。(山崎浩太郎)

アルテスにとっては2009年(第21回)の『バレンボイム音楽論』(D.バレンボイム著/蓑田洋子訳)2016年(第28回)の『箏を友として』(千葉優子著)に続いて3回目の受賞。

今回はとくに、音楽評論や音楽学とは異なったディシプリンで書かれたノンフィクションである『親愛なるレニー』が、音楽評論家のみなさまから高く評価していただけたこと、とても心強く受けとめています。ありがとうございました!