【11/5・12開催】大竹尚之さんが『古楽の終焉』を語る

朝日カルチャーセンター立川教室にて、『古楽の終焉──HIP〈歴史的知識にもとづく演奏〉とはなにか』の訳者の大竹尚之さんが、同書について2回にわたって語る講座が開催されます。産経新聞、『サウンド&レコーディング・マガジン』、「freude」など多彩な媒体において高く評価されている本書の内容を、訳者自身がかみくだいて解説してくれるまたとない機会です。以下のリンクより、ぜひお早めにお申し込みください(オンライン配信はありません)。

『古楽の終焉』を考える|朝日カルチャーセンター立川教室

バロック・オーボエ奏者、音楽学博士のブルース・ヘインズの著した『古楽の終焉』(アルテスパブリッシング、大竹尚之翻訳)が話題になっている。古楽が終わるというショッキングなタイトルから読み取れるのは、今から400〜200年前の音楽に対する真摯で積極的な取り組みに他ならない。かつて否定されたロマン派信奉的な視点からの古楽演奏の伝統を、17, 18世紀の人々を支え続けたギリシャ時代からの哲学、修辞学、の考え方で新たに捉え直そうと言う考え方だ。楽器全てが、フランス革命、産業革命によって変質し、環境も変化する中で、演奏そのものが影響を顕し始める。歴史的情報に基く演奏(HIP)は未だ始まったばかりなのだ。モダンのオーケストラでも演奏されるバッハの名曲がどんなに刺激的かつ新鮮で論理的なアイデアに支えられているのか、最近の演奏に触れながら楽しんでみたい。(講師・記)

【参考図書】 ブルース・ヘインズ著/大竹尚之訳『古楽の終焉』アルテスパブリッシング(2022年4月発売)

日時:2022年11月5日(土)・12日(土)15:30~17:00
受講料(税込):会員6,666円/一般8,866円
設備費(税込):330円
※この講座の受講料には音楽使用料が含まれています。