『モーストリー・クラシック』に『抵抗と適応のポリトナリテ』の書評掲載

『モーストリー・クラシック』7月号に田崎直美著『抵抗と適応のポリトナリテ──ナチス占領下のフランス音楽』の書評が掲載されました。

冒頭、ロシアによるウクライナ侵攻の話題から、

[ウクライナが]停戦を受け入れた場合、その国が、国民がどのような状況にさらされることになるのか、両国はけっして対等ではありえない。第2次世界大戦時のフランスを詳しく調べた本書が教えてくれる。

と、限られた時代・地域の音楽史研究というにとどまらない本書の意義を強調してくださっています。

トナリテは調性、ポリトナリテは複調性。フランスは1つの調性には染まらない。フランスのナチス占領下のフランス音楽、そこに生きる芸術家を細かく調べた本書は労作である。

と高く評価していただきました。