濱田滋郎さんに「功労賞」──第34回ミュージック・ペンクラブ音楽賞が決定!

このほど発表された「第34回ミュージック・ペンクラブ音楽賞」で、音楽評論家でスペイン音楽研究家の故濱田滋郎氏がクラシック部門の「功労賞」を受賞されました。音楽やスペイン文化の魅力を味わいのある文筆でわたしたちに伝えてくれた濱田さんにまことにふさわしい贈賞で、とてもうれしく受けとめています。今月末に発売される濱田さんの遺著『南の音詩人たち──アルベニス、セヴラック、モンポウの音楽』は、濱田さんの音楽への愛の原点ともいえる3人の作曲家についての論考をおさめたものです。

そのほかにも、松平敬さんがクラシック/現代音楽部門で、沼野雄司さんの『現代音楽史』(中公新書)がクラシック/研究評論・出版部門で、大和田俊之さんの『アメリカ音楽の新しい地図』(筑摩書房)がポピュラー/著作出版物賞をそれぞれ受賞するなど、アルテスに縁の深い方々の活動が顕彰され、我がことのように光栄に感じています。