飯尾洋一さんが「ONTOMO」で『パヴァロッティとぼく』を紹介!

WEBマガジン「ONTOMO」に連載中のコラム「飯尾洋一の音楽夜話 耳たぶで冷やせ」にて、『パヴァロッティとぼく──アシスタント「ティノ」が語るマエストロ最後の日々』(エドウィン・ティノコ 著/楢林麗子 訳/小畑恒夫 日本語版監修)が紹介されました。

なぜか今、パヴァロッティ——映画や本から多角的に観るテノールの巨匠|ONTOMO

たしかに今年はロン・ハワード監督のドキュメンタリー映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』が公開され、書籍『パヴァロッティとぼく』が出版され、年明けには映画『甦る三大テノール 永遠の歌声』が公開されるということで、「なぜか今、パヴァロッティ」というプチ・ブームが到来中。

飯尾さんはこんなふうに本のことを紹介してくれています:

著者はパヴァロッティに心酔しており、世界的スターの素顔がいかに優しく寛大で善良であるかを記している。

と、同時に、世界中どこに行っても王様のような特別待遇を受けるパヴァロッティの姿を、あたかもそれが当然のことであるように描く。プライベートジェットでの世界ツアー、パヴァロッティがなにひとつ不自由なく過ごせるように準備された大量のスーツケース、パヴァロッティ専用に改造される高級ホテルのスイートルームなど、どこへ行ってもパヴァロッティはVIPとして扱われる。

逆説的に浮き彫りになるのはパヴァロッティの孤独だ。いつも従者たちに取り囲まれているけれど、一方でビジネス抜きの人間関係は希薄で、特に家族との関係は難しい。この本の真のテーマは「王様の孤独」だろう。

まさに! 飯尾さん、ありがとうございました。