ヤマハのウェブマガジン「Web音遊人」に、筒井はる香著『フォルテピアノ──19世紀ウィーンの製作家と音楽家たち』の書評が掲載されました。評者はオヤマダアツシさん。
フォルテピアノとはいったいどういう楽器なのか、どうやって私たちが知るモダンピアノに進化したのか、ベートーヴェンやショパンたちはどういう楽器を弾いていたのか、ピアノを弾く人間はチャンスがあればチャレンジするべきなのか、ピアノ曲ファン(リスナー)はフォルテピアノを知ることで音楽への理解を深めることができるのか。そうした疑問に有効な回答を得るよき情報源となるのが『フォルテピアノ 19世紀ウィーンの製作家と音楽家たち』という一冊だ。
ピアノを弾く人はフォルテピアノを知ることで自らの演奏に変化を与えられるだろうし、歴史好きの方であれば音楽の聴き方を深める大きなヒントを得られるだろう。そしてこの世界に足を踏み入れれば、小倉貴久子や渡邊順生をはじめとする素晴らしいフォルテピアノ奏者の演奏に出会うこともできる。もはやフォルテピアノは「古楽器」というカテゴリー内だけで語られる楽器ではない。
このように本書出版の意義を強調してくださり、高く評価していただきました。ありがとうございます!