時代の断層への着眼があざやか──『音楽現代』に『平成音楽史』『ウィーン・フィル コンサートマスターの楽屋から』の書評掲載

『音楽現代』10月号の「BOOK REVIEW」コーナーはなんとアルテスの本2冊。しかも、1冊は一昨年刊行した新刊とはいえない本を取り上げていただきました。

まず1冊目は片山杜秀+山崎浩太郎 著/田中美登里 聞き手『平成音楽史』。評者は音楽評論家の宮沢昭男さん。「本書は平成時代のクラシック音楽事象を、ベルリンの壁崩壊後の世界的な歴史的必然として捉える。[略]この断層への着眼が鮮やかだ」と評していただきました。

2冊目は2017年11月に刊行したウェルナー・ヒンク 語り/小宮正安 構成・訳『ウィーン・フィル コンサートマスターの楽屋から』。評者は『レコードで辿る 日本音楽界のパイオニアたち』(ショパン)などで知られる野崎正俊さん。「[…]彼[ヒンク]が本書で強調しているのは、自らの生い立ちに重ねて、アンサンブル奏者として室内楽の重要性と音楽教育のあり方で、その熱い語り口が印象的である」と紹介してくださいました。