さえわたる表現で笑いを誘い、鋭く本質を突く──神戸新聞に『平成音楽史』の書評掲載

6月30日付けの神戸新聞読書面に片山杜秀+山崎浩太郎 著/田中美登里 聞き手『平成音楽史』の書評が掲載されました。評者は神戸新聞文化財団事業企画部長の藤本賢市さん。

教養や権威の象徴だったクラシック音楽がサブカルチャー化し、スタンダードとは一線を画した「オレの巨匠」「オレの名盤」が出現するまでの流れは、興味が尽きない物語となっている。

朝比奈隆によるブルックナー演奏の価値をいち早く説いた評論家・宇野功芳氏を「預言者」と呼ぶなど、さえわたる表現で笑いを誘うとともに、鋭く本質を突く。

(…)神戸出身で戦前から1950年代初頭に活躍した名作曲家・大澤寿人の復活劇など、縦横無尽の音楽談義が続く。2氏の音楽への愛の深さが、本書を格段に面白くしている。

と絶賛してくださっています。

藤本さんはこの春まで同紙文化部の記者だった方で、片山杜秀さんの功績とされる神戸出身の作曲家・大澤寿人の再評価の陰の功労者ともいうべき存在。それだけにとてもうれしい書評でした!