「日本の古本屋」のメールマガジンで山崎浩太郎さんが『平成音楽史』を紹介

さまざまな古書店の商品を横断検索・購入できるホームページ「日本の古本屋」(運営:東京都古書籍商業協同組合)のメールマガジンにて、山崎浩太郎さんが『平成音楽史』のことを書いてくださいました。

メールマガジン記事|自著を語る|「平成音楽史」 片山杜秀 + 山崎浩太郎 田中美登里(聞き手)

 指揮者カラヤンのように「帝王」といわれたカリスマ的スターが死んでしまって、崇めるべき権威も、倒すべき権威もなくなり、中心が見えにくくなった時代。そのなかで、壮大そうに見えるんだけれども、壮大さに憧れているんだけれども、どこかキッチュな、まがいものじみたものへの共感が生まれていく。こうした感覚は、平成に起きた大きな事件にも、つながっていきます。

平成時代に通底する(そして現在を準備することになる)「キッチュ・まがいものへの共感」──クラシック音楽という特殊なフィールドに身を置いて、そこから定点観測のように社会を見続けてきたからこそ言語化できた時代観です。

新刊書ですが、「日本の古本屋」のユーザーのみなさまには興味をもっていただける話題もかなり載ってますので(「平成の音楽書」とか)、ぜひチェックしてみてください。