オーストリアの指揮者でクリーヴランド管弦楽団音楽監督をつとめるフランツ・ヴェルザー=メスト氏が、音楽学者でノース・カロライナ大学チャペル・ヒル校教授のマーク・エヴァン・ボンズ氏とともに来日し、シンポジウムをおこないます。ヴェルザー=メスト氏はクリーヴランド管弦楽団を率いて来年6月に来日し、ベートーヴェン・ツィクルスをおこなう予定。また、『「聴くこと」の革命──ベートーヴェン時代の耳は「交響曲」をどう聴いたか』(近藤譲+井上登喜子訳、小社刊)の著者でもあるボンズ教授は、『ベートーヴェン・フォーラム』の編集主幹もつとめた現代のベートーヴェン学の権威。そこに『「聴くこと」の革命』の訳者でもある作曲家・近藤譲氏が加わり、2020年に生誕250年のアニヴァーサリー・イヤーを迎えるベートーヴェンを現代においてどのようにとらえるか、刺激的な議論が交わされることまちがいありません。学内向けのシンポジウムですが、一般の聴講も可能です。
ベートーヴェン・シンポジウム
「プロメテウスの音楽:ベートーヴェン2020に向けて」
パネリスト:フランツ・ヴェルザー=メスト(指揮者)
マーク・エヴァン・ボンズ(音楽学者)
近藤譲(作曲家、音楽批評家)
通訳: 福中冬子(東京藝術大学音楽学部楽理科教授)
司会: 土田英三郎(東京藝術大学音楽学部楽理科教授)
日時:2017年12月13日(水)、18:30〜21:00
場所:東京藝術大学音楽学部 5号館109教室
対象学生:楽理科、音楽学、全科