見知らぬ音楽の沃野に連れ出される。|『歌の心を究むべし』の書評が「47NEWS」に掲載

㈱全国新聞ネットが運営し、47都道府県52新聞社のニュースと共同通信ニュースを束ねる総合サイト「47NEWS」に、濱田芳通著『歌の心を究むべし──古楽とクラシックのミッシングリンクを求めて』の書評が掲載されました。評者は同サイトでエンタメ欄を担当する片岡義博さん。

『歌の心を究むべし』濱田芳通著 音楽を音楽たらしめるもの|47NEWS

著者が演奏するのはバロック音楽以前の作品。専門用語や楽譜が出てくるし、なじみのない作曲家や演奏家も登場する。ジャズや民族音楽にも言及される。だが、そこで一貫して展開されているのは、音楽を音楽たらしめるもの、すなわち歌心とは何かについての原理的考察だ。[略]言葉にしづらい音の世界を、比喩やオノマトペを駆使して巧みに表現している。狭くて深い穴をくぐり抜け、見知らぬ音楽の沃野に連れ出される。

このように、なかなか表現しづらい本書の魅力を、熱く伝えてくださっています。[G]