「ラ・フォル・ジュルネ2016」オフィシャルブックを出版します

毎年、ゴールデンウィークの恒例行事として、全国の音楽ファンを楽しませている「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」音楽祭。今年は、「ラ・フォル・ジュルネ新潟2016」(4/28-30)、「ラ・フォル・ジュルネ金沢2016」(4/28-5/5)、「ラ・フォル・ジュルネびわ湖2016」(4/29-5/1)、そして東京での「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2016」(5/3-5/5)という全国4カ所での開催となります。

第12回を迎える今年のテーマは「ナチュール – 自然と音楽」。12回目にして初めての「日仏共通」かつ「日本の全開催地共通」のテーマです。LFJのアーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタンが、このテーマにどんな思いをこめたのか。そして、きら星のような演奏家たちが繰り広げる演奏に通底する精神とはなにか──。それを明らかにするのが、LFJの本拠地フランスで1月末に刊行された1冊の書籍、Nature et Musique(Fayard, 2016)です。マルタンの依頼により、フランスの音楽学者エマニュエル・レベルが書き下ろした本書は、まさにLFJのコンセプトを余すところなく伝えるものといえます。

仏Fayard社から2016年1月末に刊行された「Nature et Musique」
仏Fayard社から2016年1月末に刊行された「Nature et Musique」

そして、アルテスではこのたび、本書の日本語版『ナチュール 自然と音楽』を発売することを決定しました!

翻訳には東京藝大およびフランス国立リヨン第2大学で音楽学を修め、これまでルネ・マルタン氏の執筆原稿の翻訳や取材時の通訳もつとめるなど、LFJの精神を知り尽くした西久美子さん、装画にはアニメ映画『言の葉の庭』のポスターイラストや美術背景を担当した四宮義俊さんが、マルタン氏のたっての希望で書き下ろした音楽祭共通のテーマ・ヴィジュアルを使用、そしてこれまでアルテスの数々のヒット作を手がけてきた折田烈さんがブックデザインを担当します。

発売は4月下旬を予定。LFJ各会場で「オフィシャルブック」として販売されるほか、全国の書店・楽器店・オンライン書店でも通常の書籍と同様にお買い求めいただけます。「LFJを最大限に楽しみたい!」という人はもちろん、ゴールデンウィークは都会の喧噪を逃れてのんびり、という向きにも、「自然」というテーマを切り口に音楽をまったく新たな視点からとらえた本書はおすすめです!

ナチュール 自然と音楽

エマニュエル・レベル=著
西久美子=訳

B6判変型・並製・240頁(予定)
予価:本体2000円[税別]
装丁:折田烈(餅屋デザイン)
カバー装画:四宮義俊
ISBN978-4-86559-140-8 C1073
発行:アルテスパブリッシング

「ラ・フォル・ジュルネ」芸術監督ルネ・マルタンの発案により、気鋭の音楽学者E.レベルが書き下ろした同音楽祭初の「日仏共通オフィシャルブック」。誰もがもつ自然への愛、信仰、畏怖を糸口に、西洋音楽の本質にせまった知的冒険の書!