ご報告が遅くなりましたが、12/21(日)東京藝術大学北千住キャンパスでおこなわれた「千住 Art Path 2008」でのトークセッション「ART TALKS」に、片山杜秀さんが出演しました。題して「音楽を批評すること:『音盤考現学』と『音盤博物誌』」。小学校の跡地に数年前に建てられたというモダンなキャンパスに、片山さんの超ハイテンションの絨毯爆撃トークが炸裂しました!
12/9の「ダブル受賞を祝う会」でも話題をあつめた「テレビの出演者クレジットばかり2時間収録したビデオ」のほか、今回は小学生時代の片山さんが「テレビの主題歌・挿入歌をひたすら録りまくったカセットテープ」、そして「カセットのインデックスカードでは書ききれないのでルーズリーフにひたすら列記した作詞・作曲・演奏クレジット・ノート」も初公開。司会の毛利嘉孝さんも「ぼくは片山さんと同い年のはずなんですが……」と、片山少年の飽くなき知識欲に絶句。
最後に「批評家の役割とは?」と問われた片山さん、「テクノロジーの進歩が加速する現代、作曲家が新しいテクノロジーに見合った表現様式を時間をかけて育てることが難しくなっている。新しいテクノロジーを用いながらも、旧態依然とした表現のまま止まっていることもしばしばで、そんなとき、作曲家が新しい表現様式を発見する手助けをすることも、批評家の重要な役割だと考えている」と答えていましたが、会場につどった未来のアーティストたちにはこの言葉、どのように響いたでしょうか?
[木村]
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片山さんの前にはカセットテープを再生するために特別に用意されたラジカセが。右は司会の毛利嘉孝さん
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