「反ヒューマニズム音楽論」第3回

若尾裕さんのWeb連載「反ヒューマニズム音楽論」の第3回をアップしました。
http://www.artespublishing.com/serial/wakao/index03.html
第2回にひきつづき、第3回でも「近代西洋音楽における生政治」に焦点があてられます。ドイツにおいて「音楽学」という学問の基礎が固められていった過程が、ワイマール期からナチスが抬頭するまでの政治思潮とパラレルであり、いっぽうで芸術性や精神性という「大義」を「現代音楽」に押しつけて自由になったポピュラー音楽が、そのかわりに「短時間内に情動を供給するという役割」を担わされ、その結果「人の情動を社会的に管理するための一種のツール」になっていく様子が描き出されています。

[木村]